2024年春に北陸新幹線が敦賀駅まで延伸するということで、敦賀駅前にはあれこれと新しい建物が増えてきています。今回はそのうちの一つ、書店だけど図書館みたいな施設「ちえなみき」を紹介します。
TSURUGA POLT SQUARE otta
敦賀駅の西口にある複合施設の総称を「otta」といいます。飲食店の棟のほか、スタバやホテルがオープンしているのですが、駅側の建物の一角に「ちえなみき」があります。
otta(オッタ)という名前は、敦賀の人が「(人)がいる」「(人)がいた」っていうのを、「(人が)おる」「(人が)おった」とか言うところから来ているらしいです。ちなみに、敦賀駅の中には、オルパークという施設もあります。市外の方には、何のことやら!?な感じかもしれません。
中庭的な芝生の広場では、時々イベントが開催されます。最近では、3月に「つるが鉄道フェスティバル2023」が開催され、ミニSLが運行したり、鉄道グッズの販売が行われたりしました。
TSURUGA BOOKS & COMMONS「ちえなみき」
ottaのサイトによると「敦賀市が整備し、丸善雄松堂・編集工学研究所が運営する新しいスタイルの書店」として、2022年9月1日にオープンしました。
書店ではあるのですが、図書館のような分類がなされ、見せる演出がなされています。
営業時間:10:00~20:00
定休日:水曜日(祝日の場合は営業し、翌日振替休業)
インパクトあるデザイン
「ちえなみき」の名前通り、知恵が詰まった本の木に見えます。
横からではわかりにくいかもしれませんが、
1Fから2Fに上る階段から見るとこんな感じ。まさに知恵の木!その枝葉となる部分に、それぞれのコーナーがあります。しかも、季節によって色が違うみたいなのです。
2023年4月現在はこちら。桜のようなピンク色です。ヴィジュアル的にも面白いですね。
見せる陳列
本の置き方も、並べるというよりは「展示する」という感じです。こちらは宇宙関連の本のコーナーです。
こちらは、ギリシャ哲学のコーナーです。置き方に特徴がありますね。表紙を見せるのはわかりますが、あえて平積みにする試みは面白いです。
主に文芸書のコーナーですが、隣の棚には、全然違うテーマの本が並んでいるのが興味深いです。こちらも、主に表紙を見せる陳列方法です。
そして館内のあちこちに、閲覧コーナーがあります。
1Fに地元のお茶屋さんが運営するカフェが入っているので、一息つくこともできます。
ワークスペース
イベントを開くことができるスペースです。視察団へのガイドツアーや、特定のテーマを取り上げた読書会、速読教室、クイズ大会なども開催されています。
子どもの遊び場もあります。ちなみに、近くにはベビーカー置き場も確保されており、子どもの段階から本に親しむきっかけづくりを提案しています。
知育ゲームのコーナーもあります。…対象年齢が、99歳まで、108歳まで、になっているのですが、その9歳の差は一体なんなんでしょうか?
読書スペース
2階の窓際には、勉強や仕事にも使える読書スペースがあります。
各ブースに、電源とUSBコンセントが付いています。しかも、Wi-Fiが笑ってしまうくらい速いんですよ!
速度はその時によって変わるのですが、下り上りとも「350Mbps」前後のことが多いです。そのせいか、試験前の時期以外は、大人の利用者が多い印象です。
ただ頭上にスポットライトがあるので、手元の明るさが均一ではありません。タブレットを開くと画面が反射してしまい、見にくいです。
また館内には、わりと大きめな音でBGMが流れています。加えて、視察に来られている方々へ案内が行われていたり、子どものコーナーがにぎやかだったり、フローリングなので足音が響きやすかったりということから、わりと騒がしいです。よって、勉強や作業に集中したい方は、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンをオススメします。
アクセス
鉄道・バス:敦賀駅からすぐ
自動車:北陸自動車道「敦賀IC」から10分弱
駐車場:敦賀市駅前立体駐車場(1時間無料)、NPC24H 敦賀駅前otta(スタバを利用すると1時間無料)
駅を利用する方や、自転車の方は利用しやすいのですが、車で利用する場合、駐車場が真横にあるわけではないので若干不便です。
まとめ
ちえなみきは、オシャレな書店です。
近年では、デジタル書籍のシェアの拡大や、通販サイトの利便性から、書店に足を運んで本を選ぶ機会が減少しています。しかし、本の表紙を見るのが好き、もしくは本の中身を見てから選びたい、という紙の本好きの方は楽しい場所ですし、また本にあまり興味がない方が、本を手に取るきっかけを提供してくれる場所にもなると思います。
敦賀駅にお越しの際は、ぜひ一度足をお運びください。
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